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【秘伝のレシピ】
Lightroom現像で
エモい写真を作る方法

    目次

  1. はじめに
  2. 先ずは基本の現像
  3. 明るく、そして滲ませる
  4. 応用編
  5. 最後に

はじめに

こんにちは!医学生でフォトグラファーの"ikora"です!
普段は、絶景・ポートレート撮ったり、フィルム写真にハマってみたりしてます。

現像が分かる前は、なんで上手い人と同じカメラなのに色味が違うんだろう。と悩んだ覚えがあります。
そこで今日は、僕の【秘伝のレシピ】であるLightroom現像術を話します!

今までは、Lightroomに関するマトモな本は一切ない!と断言していた私ですが
特に2019〜2020年は結構現像に関する情報がUpdateされてきて、良本もちらほらでてきてます。
(勿論、記事中で紹介します。)

関崎海星館

巷のレタッチ本では参考にならない!と思いから、この記事を書いています。
話を進めるにあたって、先ず前提のお話

先ずは基本の現像

Lightroom
現像の基本

エモい系写真の基本は、フィルム風色味の調整です。
先ずは下のあじさい写真から行ってみましょう!
話が少し長いので、この項目はあとから読んでもヨシ!
(ちゃあんとBefore/Afterスライダー設置したのでぜひ。)

あじさいレタッチ あじさいレタッチ

基本設定ですが、露出の部分はヒストグラム(画面上部)を触るほうが良いです。
波形を見ずに盲目的に編集すると、左右に動かしてみていい感じになった瞬間を探す旅になります。
そんなこと、目隠しして迷路に迷い込むようなものです。

そして結果に再現性がない。
=多くのLightroom本が理由なく結果だけ説明するのはこのため。
いくつかゴールデンな波形があるのですが、それは後ほど。

ヒストグラム

エモい系では、かすみの除去を下げるのがコツですね。
逆に絶景系だと、かすみの除去を上げてパッキパキにします。

あと僕の好みでもありますが、基本的に色温度は触りません。
撮影時の設定があまりにも悪く、色かぶりなどがあったときのみに留めてます。

というのも、WBの本来の意義は色味の調整ではなく、白のものを白にするためだからです。
(色の調整は別のパラメータでしよう。)

トーンカーブ

フィルム風のコツは先ずこのトーンカーブに慣れることと、ノイズを載せることです。
トーンカーブは色々触って試してみるしかないです。

特に低部(暗部)を挙げるとフィルム風になります。意図的にダイナミックレンジを下げてる感じです。
ちなみにS状カーブにしているのは、生物の神経学的な性質がLog的と言うかシグモイド曲線(=AIで度々使われる活性化関数)なので、写真もそちらのほうが自然に見えるであろうという僕の仮説。

HSLカラー

次に色味です。
青色をすこし水色(左方向)に振るのがコツです。
Portraなどのフィルムもちょっと青が水色っぽいですから。
そしてポートレートなら、オレンジ色の彩度を下げて輝度を気持ち上げるくらいで。

ここで一冊目の紹介。
CURBONという有名インスタフォトグラファーたちのグループが発行している一冊。
今どきなフォトの勉強ができていいと思います!
しかしホームページでLightroomプリセットを販売していることもあり、販促の側面も大きいのがちょっと欠点。 肝心な部分を教えてくれないもどかしさ笑
(ちなみにプリセットは殆どが1万円!貧乏学生には買えない!泣)

明るく、そして滲ませる

くじゅう花公園
明るく、そして滲ませる

こんな感じの、桜の写真です。さて設定値を見ていきましょう。

桜のレタッチ 桜のレタッチ

まずさっき言いましたが、ヒストグラムは山型がいいです!
火山で例えると、富士山のような成層火山がいいです。(楯状火山や台地は微妙です。)
もしくは山が2つある(光と影)になるとドラマチックになります。

撮影時は、このヒストグラムの山が真ん中に来るようにします。
その時、目で見るよりカメラの画面が暗くなると思います。

暗めに撮ることで、白飛び(=明るい情報を飽和させること)なく”ええデータ”が取れます。
それを右にシフトする感じ!!

ちなみに、こんな感じでハイライトとシャドウに色を入れてエモっぽさを強めています。
元々、色温度がオレンジ色よりになっていて、それに青色を載せることで爽やかになります。
ちなみにオレンジの反対が空色(青色)という色彩論をベースに色を載せています。

よくある真ん中になんか持ってくる写真。
ちなみにこのOLYMPUS PEN EE2というカメラの滲む感じがとても好きで、現像のときにも参考にしていたり。
ちなみに、この写真の前後のヒストグラムは以下。

真ん中に山が来てる写真を、右端に寄せている感じが伝わるかと思います。

お手本のような、「明るく、滲んだ」写真。
円形フィルターを使って、顔周りをにじませていたり、 顔を明るくしながら髪の毛ののっぺりシャドウを持ち上げています

オススメのYOUTUBER!
英語ですけど、とっても分かりやすい。
現像も結構シャドウを生かした写真で、めっちゃ参考になります。

Julia Trotti
YouTube Channel

Julia Trotti

応用編

さて「応用編」です。
今までのTips、数は少ないですが結構万能かと思います。
それでも物足りない方は、好きな写真の現像を「目コピ」してどんどん自分でプリセット作ってください!

全部解説するのは難しいので、この設定をベースにこんな感じもできるんだ!
という例を示していきます。

現像が上手くなる近道は「目コピ」です。
好きな写真の設定値を完コピするつもりで、どんどんやっていきましょう!

これも背後にある考え方は、人間が観る景色って目が頻繁に動いたり、脳で処理されて、白飛びの明るい部分をなくすように虹彩を絞るところから!
だからシャドウをあげつつ、ハイライトを下げます。

そして白飛びが補正された部分は、色が強くなります。(詳しくはHSLを考えてください)
なので、海と太陽の色を強めに出します。
ちなみに太陽と海は補色関係なのでかなりドラマティックになります。

このように、ドラマティックな画像とは何かを考えながら現像すると良いと思います。
それに人間の生理学的な理論を重ねれば、彩度をゴテゴテに上げた違和感のある写真を回避できます。

全体的に色温度を暖かくすることで、春っぽさを演出
そして、シャドウに水色・ハイライトにピンク寄りのオレンジを入れることで補色を演出します。
またトーンカーブでシャドウを持ち上げ、影が色あせた感じになります。

これは実は絶景の現像術も使っているのですが、基本的には暗めに撮影して、明るくしてます。
この日は、目を開けられないほど眩しかったのでBeforeはかなり暗めに撮ってることになります。

次に紹介するのは、デジタルカメラマガジン
kindle unlimitedだと毎月無料。これだけでも登録する価値がある笑
デジカメマガジンは近年かなりレタッチ系に専念していて、結構いい情報が盛り沢山です。
(アサヒカメラみたく「レタッチは悪」とか人の写真にケチつけてばっかりだと下手になりますから。)

最後に

海

如何だったでしょうか。
参考になるかわかりませんが、こんな感じです。
需要や質問あれば、もっと掘り下げた話とかもしたいなと思います。
(SNSでなんか言ってくださったら。)

また絶景の現像はまた別の理論が必要なので、ここでは触れませんでした。
こちらも需要あれば、ボチボチ書いていこうかなとー。

最後に。
最近出たレタッチ本では、かなりグッと来た本を。
僕が伝えようとしたことの半分くらいはこの本に書いてました笑
もうちょっと早くに記事書けばよかったなとプチ後悔するほど、いい感じなんで是非!
(別に著者の関係者とかではないんだけど・・)

フォトグラファー”ikora”
大分で写真を撮り続ける医学生
主にポートレートモードと絶景を中心に
撮り続けている

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